よく耳にする珪藻土(ケイソウド)って?
珪藻土って何?
珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)です。
藻は地球誕生後、最も早く地球上に出現した原生生物の一つで、光合成(こうごうせい)により地球上に酸素を供給しオゾン層を作り、人間をはじめ動植物の誕生を促した、と言われています。
珪藻はこの地球上に5万とも10万とも言われる種類が生息しており、空気中を絶えず浮遊(ふゆう)し、条件が合えば繁殖します。池や水槽にいつのまにか藻が生えるのはこの為です。
珪藻の殻は二酸化ケイ素(SiO2)でできており、珪藻土もこれを主成分とします。
珪藻が海や湖沼などで大量に増殖し死滅すると、その死骸は水底に沈殿します。
死骸の中の有機物の部分は徐々に分解されていき、最終的には二酸化ケイ素を主成分とする殻のみが残されます。
このようにしてできた珪藻の化石からなる岩石が珪藻土です。
そもそも珪藻って何?
実は中学校で出会っています。
「ケイソウ」と片仮名にすれば思い出すかもしれません。
「オオカナダモ」とかと一緒に学ぶ彼です。
珪藻は植物性プランクトンで、彼は水中に漂っていて、ぴたっと条件があえば繁殖します。
きれいな池や水槽にいつの間にか藻が生えたり赤潮が発生したりするのもこのような理由です。
それらの珪藻がやがて死に、残った殻が年月と共に水底に沈殿し積み重なっていくと化石化してゆきます。
その化石を原料としているのが珪藻土というわけです。
珪藻土の産地って?
日本の産地は80ヶ所前後で、特に秋田・石川・岡山・大分が有名です。
- 北海道の天北地方産…地中熱と圧力が加わり、吸放湿性能が高いといわれている。
- 秋田県北秋田産…海水産。大手ビールメーカーのろ過材や土地改良の材料に。
- 石川県能登産…海水産。能登半島近郊で採れる珪藻土は七輪や耐火レンガの原料。
- 岡山県蒜山産…淡水産
- 大分県産…淡水産
- 鹿児島県産…淡水産海外でも採れ、中でもアメリカは最大の産出国で日本は輸入もしています。
珪藻土の主な使われ方
昔から火に強い土として、七輪、コンロ、耐火断熱レンガの原料として使用されてきました。
古代ギリシャでは、研磨剤や水に浮く土として軽量レンガに利用されました。
トルコのイスタンブールには、6世紀に珪藻土で建築されたアヤソフィア寺院のドームが残っています。
日本では食べられる土として熊本城の内壁材に使用されて、籠城(ろうじょう)に備えたり、輪島漆器(しっき)の下塗材として江戸時代より伝統的に用いられています。
今では水分を吸収する材質として、キッチンや洗面台周辺の便利グッズとして流行しています。
オススメの珪藻土グッズ
歯ブラシスタンド
濡れたまま普通の歯ブラシスタンドに立てると、底面がカビてしまい不衛生ですが
これなら速乾ですし、オシャレで可愛らしく、衛生的でいいですね!^^
バスマット
珪藻土グッズの火付け役ともなったバスマット。
なんだかんだで、これが一番便利で人気商品かもしれませんね!
傘立て
傘を立てておくと、滴ってくる雨水。
これを吸収しようなんて、よく考えましたね!
床がビショビショにならなくて済むのでいいですね!
食器置き
洗った食器を置いておけばすぐ乾きます!
場所も取らず、スッキリとしたキッチンにしたい人にはいいですね!
まとめ・感想
珪藻土グッズを使ってみたのが遅めの自分でしたが、これは早く使うべきです!
価格帯も安めで、こんな便利な商品はなかなか遭遇したことがありません。
ライフスタイルに合わせた使い方をすれば、生活が激変するかもしれませんね^^