カーペット&絨毯の選び方
カーペットは敷くべき?
お部屋のインテリアを考えた時、床材との相性は重要な存在です。
賃貸の場合には、元々設置されているフローリングだったり、クッションフロアだったりします。
お部屋の色彩との相性で家具を選ぶことになることもありますよね。
床に1枚敷くだけで家具と床とのコントラストの中和する役目になったり、存在感を出すこともできます。
また、階下への防音効果であったり、保温効果などの役割も担ってくれる便利なインテリアアイテムと言えます。
今回は、カーペットと絨毯の選び方と、有効活用できる使い方をご紹介していきたいと思います。
カーペット&絨毯の選び方
カーペット、絨毯、ラグマットの違い
カーペットを和訳したものを絨毯と呼ぶ言い方の違いです。
また、3畳サイズ以下のものを「ラグマット」と呼びます。
お店へ行くと、センターに敷くアクセント的存在のものをカーペットとして販売されていることもあります。
床に敷き詰めるものを絨毯と呼ぶのが、一般的と言えるかもしれません。
繊維を編んで作られた敷物としては、古く3000年以上の歴史があり、素材は植物を編んだ物が発祥ということです。
石造りの建築物などの生活スタイルの中で、肌を守るための生活の知恵から生まれたものだろうと推定されているだけに、建物(家)と敷物の関係は必然だったのでしょう。
素材と特徴
主な素材としては、下記にある天然繊維から合成繊維が使われています。
素材別にご紹介していきますので参考にしてみて下さいね^^
ウール素材
天然素材であるウール(羊毛)。
ウールは人の髪の毛や皮膚と同じアミノ酸からなるタンパク質で出来ており、呼吸する繊維として知られています。
また、不思議な素材としても知られており「ウールの七不思議」と呼ばれ、保温性・吸湿性・染色性・吸音性・難燃性・クッション性・撥水性があることから汚れにくさなどの機能性があります。
冬は暖かく夏は涼しく、型くずれもしにくいので年中使うことができ、お手入れ次第で長く使うことができるのでリビングなどに適しています。
天然素材ゆえに、虫やカビに侵されやすいことがあるので、メンテナンスをしっかりと行うことが必要です。
アクリル素材
柔らかいタッチで弾力性があり、保湿性も良いのでウールに似た風合いで使用することができます。
また耐光性に優れていることから、光沢が美しい素材で色あせがしにくいのが特徴。
吸湿性が低いので汚れの吸着もしにくく、摩擦などにも強く耐久性もあります。
ウールに比べてカビや害虫なども発生しにくいので、お手入れも楽に行えますが、ウールのように絡み合う繊維では無い為、抜け毛が出やすくなります。
こちらもリビングなどに適しています。
ナイロン素材
強度が強く耐水性があるので水に強く、カビや害虫などを受け付けないメリットがあります。
また摩擦強度も格段に優れているので、素材耐久度から歩行量の多い店舗や階段などに多く使われています。
ナイロン素材であるがゆえ、静電気が起こりやすいので、家庭内で使用する場合には制電加工が施されているものを選ばれることをオススメします。
ナイロン素材のカーペットは、業務用として多く使用されています。
ポリプロピレン素材
特徴としてはナイロン素材と同様で、繊維の中でも非常に軽量で水に浮く繊維として知られています。
安価に大量に生産することができるため、近年ではナイロン素材よりもポリプロピレンが主流となっています。
ポリプロピレンは耐熱性が弱いため、熱で溶けてしまうことがあります。
肌ざわりが硬く感じられるので、リビング向けというよりはダイニングやキッチンなどに適しています。
ポリエステル素材
コスパも良いので、カーペットに限らず洋服やラグなど、化学繊維で一番多く使われている繊維です。
シワなどにも強く、染色性も良いので様々なカラーのものが広く販売されています。
無駄な抜け毛なども少ないので、ありがちなお洋服に毛が付いてしまうということも防ぐことができます。
繊維技術の進歩から、ウール系やコットン系などの表現も可能になっているので、色んなシーンで使い勝手の良いカーペットを生産することができるようですね。
洗濯も可能なものも多く販売されているので、様々な場所で使うことができます。
パイルの形状別特徴
パイルの形状によって、見た目の印象からその使い方と機能性も変わってきます。
分類別としては、パイルの先端がカットされているカットパイル、パイルの先端がループ状のループパイル、カットパイルとループパイルの組合わさったカット&ループパイルと、平織り絨毯などに使われている毛足の無いフラットタイプに分かれています。
カットパイル
毛の先端が平滑にカットされたもので、パイル長が25mm以上のものをシャギーと呼び、長さや密度によりブラッシュ・ベロア・サキソニー・ハードツイスト・シャギー・ヘアーと、その中でも種類分けされています。
タッチが柔らかいですが弾力性はループパイルには劣るため、寝室やダイニングなどにオススメです。
ループパイル
パイルを丸くループ状に仕上げたもので、丈夫で毛玉が出来にくいタイプです。
適度に硬く歩行性にも優れているので、ヘタリも少なく耐久性があります。
パイルの高さが揃っているものをレベルループ、凹凸感を表現したものをハイ&ローループと呼びます。
お手入れが簡単なので、歩行量の多い廊下やリビング、子供部屋などにもオススメです。
カット&ループパイル
カットタイプの色彩表情の豊かさと、ループタイプの耐久性を併せ持ち、多彩な表情が演出できる豊かな感触が特徴的です。
カット&ループパイルにも、レベルループとハイ&ローループの種類があります。
オールマイティに使用しやすく、タッチの柔らかさを持ち合わせているので、リビングや応接室などにもオススメです。
カーペットの効果
インテリアとして装飾目的だけでなく、カーペットを敷くことで得ることができるメリットはたくさんあります。
フローリングや畳などの床材の保護目的としても勿論ですが、防音・保温・衝撃吸収・安全・防眩などの効果もあります。
各効果について詳しくご紹介したいと思います。
防音効果
賃貸マンションなどでも気になる心配事の1つにあがるのが、騒音問題。
カーペットを敷くことで階下への音の響きなどにも、効果があります。
カーペットの裏側のクッション材が防音に効果を出すので、裏側のクッションの厚みがあるものなどを選ぶことで、より一層防音効果が期待できます。
保温効果
床材から伝わる冷気が直接身体に伝わることや、部屋全体の温度低下を防ぐことができます。
こたつなどを使用する際にも、直接床材へ暖気の漏れを防ぎ保温効果もあるので、光熱費の省エネにもつながり、コスト削減をすることができます。
衝撃吸収効果
カーペットには裏地を含め適度なクッション性が備わっているので、少しのこととはいえ直接足に伝わる衝撃も緩和されるので、歩いていても疲れません。
フローリングなどの硬い材質に、ガラスや陶器などの物を落とすと割れてしまうことが多いですが、カーペットであればその衝撃を和らげることができます。
事故防止効果
小さなお子さまや高齢者の方がおられるご家庭などで、心配なのが家庭内での転倒事故です。
ちょっとした段差や滑りやすい床材などで転倒など、日常に少しでも危険回避をしたいものですよね。
床材をカーペットで敷き詰めることで滑りにくくなったり、万が一の転倒事故が起きた場合にも身体への衝撃を少しでも和らげることができるので、ちょっとした安全対策にもなります。
まとめ・感想
絨毯とカーペットが違う物だと思っていたのは自分だけではないと思います。笑
色々な場所や目的に合わせて素材選びするのも楽しそうですよね!
是非みなさんも参考にしてみて下さい!^^